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ふくい産業支援センター、クラウドサーバー上の全データが消失

発表日時2020/11/5

ふくい産業支援センターにてクラウドサーバー上の全データが消失。同センターが運営する福井県産業情報ネットワーク「ふくいナビ」にて、サーバー管理会社であるNECキャピタルソリューションの手続きのミスにより、ふくいナビシステムの全プログラムおよび、同センターや利用者が登録したバックアップデータを含む全データが完全に消失した。

職員より同サイトにアクセスが出来ないと指摘があり、NECキャピタルソリューションが確認した結果、本件が発覚。同センターは、クラウドサーバーの賃貸借契約が10月30日までであったため、10月13日に契約更新を行っていたが、同社社内手続きの瑕疵により更新手続きがなされておらず、貸与期間が終了したとしてデータの削除が行われていた。

同システムの全プログラムが消失しており、システムの再構築は可能だが、相当の期間が必要で再稼働の時期は現時点では未定である。また、登録データには、県内商工支援機関等のイベント情報などweb上に掲載されていた情報の他、メールマガジンやメーリングリストの同サイト利用者が各自で登録した送信先アドレスや過去の配信内容も含まれており、データに関しては復旧が不可能な状態である。

データ消失による、情報漏えいは確認されておらず、同センターは利用者および関係者の皆様にお詫びを行っているが、利用者の連絡先等のデータも消失しているため、すべての利用者に連絡が出来ないことが考えられるため、同センターウェブサイトに状況を掲載し、周知に努めている。

システムの保守業者に、復旧の可能性について広範な調査を行うよう指示したところ、同センターに保管されていた、旧ふくいナビサーバー上に、2020年10月5日時点の利用者データとクラウドサーバーに移行する前の旧システムプログラムのバックアップが保存されていることが判明した。また、旧サーバーに保存されていた利用者データのバックアップから、各メールマガジンおよびメーリングリストに登録されていた配信先メールアドレスの抽出作業が完了した時点で、メールマガジンおよびメーリングリストを開設・運用していた対象者へデータ提供が可能になる。管理会社および保守業者は、旧サーバーに保存されていた「ふくいナビ」のシステムプログラムを元に、12月いっぱいまでに復旧することを目標にして作業を進めている。(2020/11/18追記)

 



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