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カスペルスキー、ロシアKasperskyがコンシューマーのオンライントレンドとリスクに関する調査結果を発表

ロシアKasperskyはパートナーのHarris Interactive社が2012年2月~3月にかけてアメリカ、ロシア、イギリス、
フランス、ドイツ、イタリア、スペインの7か国、約9,000人のインターネットユーザを対象に実施した
コンシューマーのオンライントレンドとリスクに関する調査結果を発表した。

個人利用の主なコンピュータデバイス

現代ではあらゆるものが電子化され、それにつれてモビリティに優れた小型電子端末なども多く普及するなか、デスクトップ、Apple Mac、ノートPC、Apple MacBook、Apple iPad、その他のタブレット端末のなかでどのデバイスを多く使用するか調査したところ、7か国ともデスクトップPC、ノートPCの使用が圧倒的に多く、デスクトップPCではロシアが88%と最も高い使用率で一番低いイギリスでも68%、ノートPCはデスクトップより更に使用率は増え、一番多いのはスペインの85%、一番低くてもアメリカとフランスで76%となり、その他のデバイスの10%台と比べるとまだまだPCの利用率が一番高い。

また、近年普及率が激増しているモバイルデバイス4種(普通の携帯電話、スマートフォン、Apple iPhone BlackBerry)での使用率でみてみると、依然携帯電話の使用率が一番高く、ロシアでは71%、イタリアでは68%となっているが、一方アメリカでは35%となっている。次いで多いのがスマートフォンで、スペインでは58%、イタリアで57%が使用し、アメリカでは35%となっている。

デバイスに保存されているデータ内容

では、これらのすべてのデバイスにどのようなデータが保存されているか11のデータカテゴリー別保存先デバイスの調査を行った結果、9つのカテゴリーでPC内に保存されたデータが一番多く、Eメールが59%、個人のドキュメントやエクセルなどのファイルが54%、自分の写真やビデオ、音楽などが51%ともっとも多く保存されていた。一方、アドレスや電話番号などは携帯電話やスマートフォンへの保存が最も多い50%、電子ブックはタブレットへの保存が35%となった。

一般的にはPC内へのデータ保存が多いが、タブレットやスマートフォンなどへのデータ保存も多くされ、中には会社のメールや書類、銀行のアカウント情報なども多く保存されている。その一方で、セキュリティが最優先されるべきデータとして、多くの国で銀行やアカウント情報と回答している。モバイル端末はPCに比べセキュリティの安全性が低いため端末内の情報の流出リスクが高く、より安全性の高いセキュリティが求められる。実際に、調査結果でもPCに対してはウィルスソフトの導入やパスワード保護などのセキュリティ対策を行っている人が多いが、携帯電話に関しては18%が何もセキュリティ対策をしていないと回答している。

利用するインターネットアクティビティ

デバイスを使用して行うインターネットアクティビティの調査を行ったところ、やはりどのアクティビティでもPCで行うのが一番多く、メールが79%、買い物が63%、オンラインビデオの鑑賞62%ソーシャルメディア61%となっている。また、PC以外の携帯やタブレット端末でのインターネットアクティビティについては、メールに次いでソーシャルメディアの利用が多くなっている。

ソーシャルメディアの利用が多い一方で、利用者はその危険性についてもきちんと把握しており、多くのユーザが、SNS経由での知らない人からのリンクはクリックしないと回答し、また知らない人をSNSに登録しない、SNSに個人情報を掲載しない、と回答している。

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