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パソコンのリユースの際に気を付けるべき注意点

パソコンは、現代のわれわれの生活には不可欠なツールで、ビジネスから家庭まで幅広く使われています。

パソコンの性能の進化は著しく、最新モデルのパソコンを購入してもすぐに次のモデルが発売されたという経験をされている方も少なくないと思います。

また、パソコンの進化に合わせてOSや使用しているアプリケーションソフトのバージョンも上がり、それらを快適に使うために、より高機能なパソコンが必要になるなど、数年おきにパソコンを買い替える必要がでてきます。

パソコンを買い替える際は、それまで使っていたパソコンを買い取り業者などに引き取ってもらうケースやフリマアプリなどで売買するケースなどがあります。そうしたパソコンは当然リユースされることが多いのですが、今回はそうしたリユースの際に注意すべき点を解説します。

 

パソコンのリユースとリサイクルの違い

リユースと似ている言葉にリサイクルがあり、その違いが分かりにくいので両者の違いを詳しく見てみましょう。

リユース(Reuse)は、使用済みの製品やその部品などを繰り返し使用することです。

パソコンの例で考えると、古いパソコンを捨てずに下取りに出し、買い取った店が整備したあと中古品として販売するなどが該当します。

リサイクル(Recycle)は、廃棄物などを別の製品の原材料やエネルギー源として有効利用することです。

パソコンの場合であれば、廃棄処分するパソコンから金などの資源(部品の一部)を取り出して、取り出した資源を別の用途に再利用することが当てはまります。

 

パソコンのリユースで注意すべき点

最近では、フリマアプリやオークションサイトが充実していて、業者を介さずに個人同士で不要品のやり取りが容易になっていることから、パソコンをリユースする敷居が下がっています。

しかし、パソコンをリユースする場合は、廃棄処分するよりも心配な点が多いので気を付ける必要があります。

入手する側が気を付けなければならないのが、そのパソコンが修理や改造されている可能性です。リサイクルショップで購入するのであれば、改造品が店頭に並ぶことは考えにくいのでまだ安心ですが、個人間でやり取りするときは注意が必要です。例えば、インターネットで購入した中古のノートパソコンを充電していたら、非純正のバッテリーが発火したなどの事故があります。

提供する側が注意すべきことはパソコンに保存していた情報の漏えいですが、これは次項で詳しく解説します。

環境のことを考えると、パソコンのリユースは歓迎されるべきことですが、場合によってはトラブルが発生するリスクもあるため、リユース品として提供したり入手したりする場合は細心の注意を払いましょう。

 

適切なリユースを行わない場合のデメリットやリスク(情報漏えいのリスク)

パソコンを手放す際に最も注意すべきことが、情報の漏えいです。

事前にパソコンを適切に処理しておけば、情報漏えいのリスクは抑えられますが、どうせ手放すものだからと軽く考えて、適切な処理をせずにパソコンを手放すと、手痛いしっぺ返しを食らう可能性があります。

最近ではストレージの容量が増えており、1台のパソコンに膨大な量のデータが保存できます。

これは便利な半面、情報漏えいしたときのダメージが大きいので、パソコンを手放す際は保存していたデータを適切に処理する必要があります。

 

情報漏えいが発生した場合のインパクト

リユースの際に万が一情報が漏えいすると、漏えいした情報量に比例してそのインパクトも大きくなります。

個人のパソコンであれば、IDやパスワード、クレジットカード情報、友人の連絡先など、個人情報の流出により、友人たちに迷惑メールやウィルスが送られたり、ECサイトでクレジットカードが不正に利用されたりといった被害が考えられます。

企業や組織のパソコンであれば、技術情報や顧客情報、社員の個人情報などの機密情報の漏えいが考えられます。特に、顧客情報など組織外の関係者の情報が漏れると、当該組織に対する信用が失墜すると同時に多額の損害賠償による損失が発生するケースもあります。

 

情報漏えいを防ぐための適切なデータ消去とは

ファイルをゴミ箱に捨ててゴミ箱を空にすれば、データは消去できたように見えますが、これは見かけ上ファイルがなくなっただけで、データの痕跡がディスク内に残っている状態です。ネットで検索すると、ゴミ箱から削除したファイルを復元するソフトが簡単に見つかり、そのソフトを使えば、消したはずのデータを復元できます。

ハードディスクをフォーマットすることで工場出荷時の状態に戻せますが、それでもディスクが完全に初期化されるわけではなく、やはりデータがハードディスクに残っていて、復元ソフトを使うことでデータが復元されてしまいます。

そのため、パソコンをリユースする際は、ハードディスクに保存していたデータが復元できないように、適切に処理することが必要不可欠になります。

パソコンを廃棄処分するならば、ハードディスクを物理的に破壊するという選択肢もありますが、リユースの場合はハードディスクを壊すわけにはいかないので、データを消去する専用のソフトを使うか、信頼できる業者に消去を依頼することになります。

データ消去ソフトは、ハードディスクに乱数などのデータを複数回上書きすることで、もともとハードディスクに保存していたデータを確実に消去できるソフトです。

データ消去ソフトで処理したディスクは、データの復元ができない状態になるため、リユース時の処理に有効です。

 

データ消去証明書

個人使用のパソコンであれば、各自でデータ消去ソフトを購入して自分自身でデータを消去すれば問題ありませんが、ビジネスで使っていたパソコンの場合は、データの機密性が高いことから、会社として確実にデータが消去された証明が必要となるケースがあります。

専門業者が確実にデータを消去した証明書を発行することがありますが、業者自身が発行する証明書であることが多く、信頼性に疑問が残ります。

このような背景から、ADEC(Association of Data Erase Certification:データ適正消去実行証明協議会)が第三者機関として、データ消去証明書を発行するサービスが登場しました。第三者機関発行のデータ消去証明書があれば、ハードディスクに保存されていたデータが完全に消去されたことを客観的に証明することができます。

 

まとめ

今回は、パソコンをリユースする際に注意することについて、特にデータの漏えいに焦点をあてて詳しく見てきました。

環境への意識の高まりとともに、使用済みのパソコンをリユースするケースが増えていますが、情報漏えいというリスクが伴います。そのリスクを回避するために、適切なデータ消去を行うことが重要ですが、必要であれば、第三者機関がそれを証明するサービスなども活用して、適切な処理を実施するようにしましょう。

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