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3R(リデュース/リユース/リサイクル) に取り組む企業のメリットと注意点

豊かで美しい地球環境を維持すべく、持続可能な社会を実現するための取り組みが世界中で行われています。

特に近年は、地球温暖化の進行や人口増加による資源・水・食料不足など、地球上でさまざまな問題が発生しており、持続可能な社会を構築するためにはこれらの問題の解決が必要不可欠です。

これらの問題の解決策の一つに3R(リデュース/リユース/リサイクル)があり、3Rに取り組む企業が増えています。

そこで今回は、3Rに取り組む企業のメリットと注意点に着目して見ていきましょう。

 

3R(リデュース/リユース/リサイクル)とは

3Rとは、リデュース(Reduce)、リユース(Reuse)、リサイクル(Recycle)の頭文字を取った言葉で、廃棄物を減らすための3つの取り組みを表したもので、使い捨て社会から循環型社会に転換するために必要な活動です。

“リデュース”とは、資源の使用量を減らしたり、ものを大切に使い廃棄物を減らしたりすることです。

買い物へはマイバッグを持参する、ボールペンを最後まで使い切るといった取り組みが該当します。

“リユース”とは、まだ使える使用済みの製品やその部品などを繰り返し使うことです。

詰め替え用の製品を選んだり、不要になったものをフリーマーケットに出品したりすることが該当します。

“リサイクル”は、不必要になったゴミなどを原材料やエネルギー源として再び利用することです。

ゴミを正しく分別して資源ゴミとして回収する、再生紙などゴミを再生して作られた製品を積極的に利用するなどを指します。

リデュース、リユース、リサイクルの並びは優先すべき順番になっているので、順番も意識して覚えておきましょう。

 

企業での3Rとは

企業でも3Rを意識したさまざまな取り組みを行っていますが、企業が3Rに取り組むことにはいくつかの大きなメリットがあります。

まず挙げられるメリットが、コストの削減です。

ゴミ処理費用は経費として計上されるため、3Rでゴミの減量が実現すればコスト削減に直結します。

また、企業のイメージアップにもつながることもメリットのひとつです。

近年、ESG投資が注目を集めていますが、3Rに熱心に取り組めば環境に対して前向きな企業としてESG投資対象となる可能性があり、投資家から注目を集める機会が増えるでしょう。

なお、ESG投資とは、従来の財務情報だけでなく環境(Environment)、社会(Social)、ガバナンス(Governance)の要素も考慮した投資のことです。

そして、地球環境の保護に貢献できます。

現在、廃棄物の不法投棄問題をはじめとする環境汚染が、世界的に問題となっています。

3Rを進めることで省エネルギーや廃棄物の削減などにつながり、次世代へより良い地球環境を残すことが可能になります。

一方、企業で3Rの取り組みを進めるにあたり、注意すべき点もあります。

コスト優先で安価なゴミ処理業者に廃棄物処理を依頼したら、実は悪質な業者で不法投棄をしていたとか、使用済みのパソコンを処分したらディスク内のデータ消去が不十分で機密情報が漏えいした、といった自社から手の離れたところでトラブルが生じる恐れがあります。

企業が3Rを推進するにあたっては、環境保護という良い面だけでなく企業の信用を毀損する可能性にも気を配る必要があるのです。

例えば、不要なパソコンのデータ消去に関しては、ADEC(Association of Data Erase Certification:データ適正消去実行証明協議会)という第三者機関がデータ消去証明書を発行しています。3Rを進めるにあたっては、パソコンのリユースや廃棄の際、情報漏えいという最悪のリスクを防ぐためにADECのデータ消去証明書等を活用するなど、注意すべき点があることも忘れないようにしましょう。

 

企業の3R事例

3Rはさまざまな企業で取り組まれているので、代表的な企業における3Rの具体的な活動を見ていきましょう。

もちろん、ここで挙げた事例以外にもいろいろな取り組みがあるので、ぜひインターネットで検索するなどしてチェックしてみてください。

 

企業の3R事例①~ユニクロの例~

ユニクロでは、「RE.UNIQLO」と呼ばれるリユースとリサイクルの取り組みを進めています。

ユニクロの各店舗で不要になった衣服を回収して、NPOやNGOを通して被災地や難民キャンプに提供しています。

リユースできない衣服は固形燃料や防音材にリサイクルするだけでなく、衣服から衣服へのリサイクルも進めています。

いきなりリサイクルに回すのではなく、より環境負荷が低いリユースを選択肢に入れている点が素晴らしい取り組みです。

 

企業の3R事例②~日本コカ・コーラの例~

日本コカ・コーラでは、ペットボトル容器へのリサイクルペット樹脂の使用を推進しており、2020年にはリサイクル樹脂の使用率が28%に達しました。

2022年までに使用率50%、2030年までにはペットボトルへの新たな石油由来の原料の使用をゼロとすることを目指すとのことです。

ペットボトルは飲料メーカーにとっては主力の容器であり、そこで新たな石油由来の原料を使わなくなれば、資源の使用量を大幅に削減できることでしょう。

 

企業の3R事例③~ダスキンの例~

ダスキンでは、掃除道具のレンタル事業を展開していますが、商品のライフサイクル全体を通して3Rを徹底し、廃棄物の低減に取り組んでいます。

使用済みのレンタル商品は100%回収し、洗浄などの処理を行って97%をリユースしています。

リユースできなかった3%はすべてリサイクルし、産業用のマットやセメント工場の燃料などに有効利用しています。

 

企業での取り組み状況

環境省が定義する循環型社会とは「天然資源の消費の抑制を図り、もって環境負荷の低減を図る」社会であり、その実現に向けて規模の大小を問わず、あらゆる企業で3Rの取り組みが進められています。

各企業の個別の事例は前述しましたので、ここでは環境省が作成した「令和3年版 環境・循環型社会・生物多様性白書」を基に、企業を含めた経済活動全般における3R取り組み状況を詳しく見てみましょう。

まず、経済活動のインプットとして資源生産性(=GDP/天然資源等投入量)を見ると、2018年度は42.3万円/トンで2000年度の25.3万円/トンから約60%上昇しました。

これは、経済活動において3Rの取り組みの成果が出ているためと言えるでしょう。

ただし、近年は横ばい傾向が続いており、2025年度の目標49万円/トンの達成に向けてさらなる工夫が求められています。

アウトプットとして最終処分量(=廃棄物の埋立量)を見ると、2018年度は1,310万トンで2000年度の5,600万トンから約77%減少しました。

2025年度の目標は1,300万トンなので、目標達成まであと少しという状況です。

なお、産業廃棄物の排出量は約4億トンで推移しており、排出量自体に大きな変化はないので、最終処分量が大きく減っているということはリサイクルがうまく機能していると考えられます。

環境白書を見ると循環型社会の実現状況を俯瞰できるので、機会があったらぜひ環境白書に目を通してみてください。

 

まとめ

3Rは企業にとっても地球環境にとってもメリットが大きいので、さまざまな企業で3Rに取り組んでいます。

取り組みの成果は現れており、最終処分量は着実に減少しています。

ただし、不法投棄や廃棄パソコンからのデータ漏えいなど、企業にとってのリスクもありますので、信頼性も考慮して3Rを進める必要があります。

データ漏えいについては、ADECが発行するデータ消去証明書を入手することで対策可能ですので、パソコンを処分する際におすすめのサービスです。

今後も循環型社会の実現に向けて、各企業で3Rに関する興味深いアイデアがいろいろ出てくることが予想されるので、各企業の動向に注目しましょう。

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