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社員のモチベーションを上げる方法(その2)~企業ビジョンの浸透と個人ビジョンの明確化~

 

社員が議論をしているところをあまり見たことがない。

社員が自ら会社や上司に対して提案することがほとんどない。

社員が定着せずに離職率が高い

 

こんな悩みを抱えていませんか?

 

ワンビでは、以前、「社員のモチベーションを上げる方法|押さえるべき3つの要素」のコラムで、社員のモチベーションを上げる方法を紹介しました。

主に、人事評価やマネジメント層の育成に焦点をあてたものでしたが、今回は、上記のような悩みを抱える企業に向けて、企業ビジョンと個人ビジョンについて紹介します。

 

ビジョンとは

ビジョンとはユダヤ系ドイツ人の経営学者ピーター・F ・ドラッガーが提唱したミッション、ビジョン、バリューの一つです。ビジョンは、目指す将来の姿を表すもので、それを目指して日々の業務を行っていくのですが、それを企業理念とする企業もあります。

企業ビジョンは、経営者の目指す企業の将来とあるべき姿を描き、それを叶えるために社員全員がやるべき行動基準を定めることにより、経営者の目指すものを社員に伝えることができます。

 

企業ビジョンは浸透しない⁉

朝礼で唱和をしても、全社会で企業ビジョンを説明しても、企業ビジョンが浸透しないケースは多々あります。

 

売上を上げることだけ言われて会社が何を目指しているかわからない

今やっている業務が自分の将来のためになっているのか疑問を感じる

そもそも会社のビジョンがよくわからない

 

社員へのヒアリングでもこうしたコメントは少なくありません。ビジョンは、言葉だけ伝えても、日々の業務に追われている社員が、会社の掲げているビジョンと現実に乖離を感じてしまうと、どこか他人事のように思えてしまうからです。

企業ビジョンは、社員一人一人が自分のおかれた環境がどのように企業ビジョンと関係があるかを理解させることで、初めて浸透させることができるもので、紙に書いて掲げても浸透することはできません。

企業ビジョンを社員一人一人に浸透させることは非常に難しいことです。

多くの企業は、日々の活動において、どうしても目先の売上や利益を優先させがちです。その際、なぜ売上や利益を上げなければいけないのかということを社員が理解していないと思わぬ反発が起こります。

会社の成長が自分たちにどれくらい重要で、そのために何が必要かを社員自身に考えさせることが重要で、どうしてそのビジョンになったのか、それを成し遂げるためにやるべきことは何なのかを気づかせるプロセスが必要になってきます。

 

企業ビジョンと個人ビジョンが関連していれば社員の納得感が違う⁉

ここまで企業ビジョンについてお話してきました。では個人ビジョンとはどういうものでしょうか。企業ビジョンは企業が目指す将来像でした。

個人ビジョンは、将来自分が目指すべき姿となります。将来起業して多くの人の生活に役立つ商品を提供したいと考える人もいるでしょうし、将来、英語を使って世界中の人とつながっていきたいと考える人もいます。

明確に言語化できていない人も多いと思いますが、自分が目指すべき姿はぼんやりとでも持っているのではないでしょうか。

明確な個人ビジョンを持つと、こうありたい自分、こうなりたい未来を具体的に考え見つめることができ、行動においてやるべきこととやらなくてもいいことなど、物事の判断がしやすくなり、自分の行動に意味を持たせることができるようになります。

このような個人ビジョンと企業ビジョンを個人個人が関連づけることができれば、社員は企業ビジョンを自分ごととして考えることができ、会社の成長=自分の成長という考え方のもとで、モチベーション高く仕事ができるのではないでしょうか。

 

企業ビジョンを浸透させるには

ビジョンの浸透した会社を目指すには次の三点を押さえることが重要です。

  1. 企業ビジョンの背景、意図の共有と理解
  2. 企業ビジョンと日々の業務とのつながり
  3. 企業ビジョンに基づいた人事施策による評価

企業ビジョンを浸透させるためには、まず、実施している事業のこれまでとこれから先の目標、その目標を実現ための戦略を個人個人がちゃんと理解しているかが重要になります。

そこでおすすめなのが経営ビジョンシートです。経営ビジョンシートとは、掲げているビジョンをもとに方針や事業計画など多岐にわたる項目を、一枚の紙によって全容が分かるように描くものです。シートを作ることによって後述する人事施策の方針等も明確にすることができます。見てすぐわかるというのは覚えてもらうことの重要なファクターの一つです。

1.企業ビジョンの背景、意図の共有と理解

前述したように企業ビジョンへの理解はビジョンのことを考え、そして気づいてもらうプロセスが重要になります。ミーティングやワークショップなどで、ビジョンについて説明し、議論したりする機会を作ることで、個人個人が自分なりの考えや気づきが生まれ、他人事だった企業ビジョンが身近になっていきます。また、個別の面談によって社員のビジョンと企業のビジョンを照らし合わせてみるのも効果的です。個人のビジョンを知ることにより、その人物が目指したいこと、やりたいことを把握することができ、現在の役割がその人に合っているか、そして個人の不安・不満を知る機会にもなります。

 

2.企業ビジョンと日々の業務とのつながり

企業ビジョンを理解しても、それが日々の業務に結びつけることができず、どうすればよいのかわからない人も多いかと思います。必要なのは具体例を発信していくことです。例えば、企業ビジョンの実現のために貢献した人を表彰する制度を作ったり、社内広報などによって取り組みを紹介したりすることによって、企業ビジョンと自分の業務とのつながりに気づくきっかけになります。

 

3.企業ビジョンに基づいた人事施策による評価

企業ビジョンの理解のための道筋を見つけたとしても、実際の行動に反映してもらえないと意味がありません。望ましい動きや成果にはふさわしい評価が必要です。また、行動に移しやすいような施策を取り入れることも重要になってくるでしょう。

企業ビジョンに関する評価を取り入れて、企業ビジョンを理解しそれに基づいて行動している人を評価する人事評価を取り入れましょう。

 

まとめ

今回は、社員のモチベーションを上げる方法(その2)として、企業ビジョンと個人ビジョンについて紹介しました。企業ビジョンが浸透しないと悩んでいる経営者も決して少なくないと思います。

企業ビジョンに関しては、企業側がどれだけ声を上げたとしてもそう簡単に浸透するものではありません。社員が一人一人、自分ごととして考えることで、“気づき”が生まれ、理解・浸透につながっていきます。

あなたの会社はどうでしょうか。

 

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